
理事長 藤田優輝
【はじめに】
藤沢市の総人口は年々増加しています。現在は44万人ですが、2035年には45万人超になると予測されています。これは、藤沢市が全国の中でも魅力があるまちという証です。そのような魅力あふれる藤沢のまちに、前向きな変化をおこすために運動を展開してきたのが、私たち藤沢青年会議所です。藤沢青年会議所は1966年に設立され、自分や自分の周りの、未来の担い手である子どもたちの、私たちが住み続ける地域の幸せを願い多くの運動を展開してきました。そのなかで、私たちは多くの機会を提供し、同時に自らも成長する機会をつかんできました。今後も青年経済人の力を集結させ、まちの課題を抽出するとともに、解決に向けた手法を立案し、自らが実行していくことで、前向きな変化をおこし続けていく所存です。
自分の可能性を、藤沢青年会議所の無限の可能性を信じよう。
私たちには自分に前向きな変化を起こすことができる。
私たちには仲間に前向きな変化を起こすことができる。
私たちには地域に前向きな変化を起こすことができる。
【地域愛と誇りが育む持続的に発展するまち】
私たちは前向きな変化をおこすべく、明るい豊かな社会の実現を目指して運動を行ってきました。明るい豊かな社会とはどういった社会なのでしょうか。それは市民が幸せな笑顔で活気に溢れていていることだと考えます。それを実現するためには、地域への愛着を深め、そして誇りを持つ、シビックプライドの向上が必要だと考えます。
藤沢市は、湘南海岸や江の島をはじめとする美しい自然環境に加え、歴史的な街並みや文化施設が豊富で、農業も盛んな地域です。また、藤沢駅や辻堂駅などを中心に、商業施設や住宅地の開発が進み、その魅力はさらに高まっています。私たちはそんな魅力あふれる藤沢市にさらに前向きな変化をおこし、地域の魅力を引き出し、住み暮らす人達が藤沢市に誇りを持てるまちづくりを目指します。
そこで私たちは地域資源を活用した事業を実施し、シビックプライドの向上に取り組みます。これにより、地域を良くしようとする当事者意識を持つ人が増え、それが藤沢市の持続的な発展につながると考えます。私たちは藤沢市に住むことに幸福を感じ、憧れられるまちとなることを目指し、地域の未来に向けた前向きな変化をおこす運動を推進してまいります。
【利他の精神をもつ未来の担い手】
私たちは、助け合いの精神が深く根付き、他者が困っているときには自然に手を差し伸べ、支え合うことが当たり前にできる、そんな優しさに満ちた地域社会こそが、明るく豊かな社会の実現につながると確信しています。
個々のつながり、地域のつながりが希薄化しつつある今、地域の持続的な活力を維持するためには、他者と助け合い、未来を担う若者たちが積極的に地域に関与し、地域を引っ張っていくことがこれまで以上に重要となっています。とくに、他者を思いやり、困っている人に自然に手を差し伸べることができる子どもたちは、将来の地域を支える重要な存在となります。
そこで、私たちは子どもたちに利他の精神の重要性を学ぶ場を提供し、他者を思いやる心を育む運動を展開してまいります。それが、子どもたちを未来の心優しいリーダーにする教育となり、思いやりや助け合いの精神を根付かせる一助となると考えます。
利他の精神を未来へつなぐことで、地域の絆が強化され、住民同士が助け合う文化が継続されます。それが私たちのまちをより住みやすく心豊かな場所になると考え、私たちは子どもたちの未来に向けた前向きな変化をおこす運動を推進してまいります。
私たちの運動をより力強いものにするためには、会員拡大が必要となってきます。会員が増えることで、私たちの活動に多様な視点やエネルギーが加わり、地域全体により大きなインパクトを与え、前向きな変化をおこすことができます。
また、「人は人によって磨かれる」という言葉があります。人は一人では成長できません。自分を磨くためには、良き仲間の存在が必要です。私自身、藤沢青年会議所に入会して、敬愛する先輩方や仲間のおかげで成長を実感できております。会員同士が互いに刺激し合い、知識や経験を分かち合うことで、個々の成長はもちろん、組織全体の発展に繋がります。一緒に活動する仲間が増えることで、会員同士の化学反応が生まれ、また活躍している仲間の経験などを学ぶことで自分自身の成長の機会になります。そして、会員一人ひとりの成長が私たちの運動による影響力を高め、さらに組織の持続的発展につながり、それが若きリーダーを地域に輩出することになります。
会員拡大を行うためには入会対象者と交流を図り、そして私たちの活動を知り、興味関心を持っていただく必要があります。そのためには、私たちの事業や交流会を通じて、会員が自ら感じている青年会議所に入会する意義や魅力を積極的に伝えて参ります。そして、入会対象者一人ひとりを尊重し対話を重ることで期待感を共有し、共に未来を築く仲間の輪を広げていきます。それが私たちに前向きな変化をもたらし活動を盛り上げるとともに、藤沢市をよりよいまちにするために大きな影響を与える運動を展開して参ります。
【感謝と希望の60周年】
藤沢青年会議所は本年で60周年を迎えます。明るい豊かな社会の実現を目指し、先輩諸氏が熱い思いをもって歴史を紡いでまいりました。藤沢青年会議所は、その歩みの中で地域社会の発展に貢献し、多くのリーダーを輩出してきました。改めて過去の活動を振り返り、地域に根ざした活動を展開してきたその努力に敬意を表します。
私たちはその歴史と伝統を受け継ぎ、さらに発展させていかなければなりません。60年にわたる成果を誇りに思うとともに会員全員一丸となり、先輩諸氏をはじめ日々ご支援いただいた方々に最大限の感謝の気持ちを伝えていきます。
そして、これからも地域に根差し、地域社会の発展に貢献し続けるために、関係者の皆様との繋がりを大切にし、親交を深めていきたいと考えております。そして、この機会を大切にして会員全員の活力を高め、前向きな変化をおこすために全力で取り組み、友好の輪を広げ、藤沢青年会議所のさらなる発展を目指してまいります。
【個性を尊重し、力強い組織を目指して】
私たちの活動を行ううえで、盤石な組織基盤は欠かせません。組織基盤の強化が、私たちの活動の持続可能性を支える鍵となります。安定した会の運営が実現することで、私たちの活動はより力強さを増していきます。青年会議所は実施した事業の検証と事業の実施を決定するための会議を重視しています。それらを通じて私たちの活動は一歩一歩紡がれてきたのです。本年度も、これまで培われた伝統や手法を踏襲し、会の運営を安定させる必要があります。
また、組織が本来の力を発揮するか、ただの集まりになるかは、私たちが一致団結できるかどうかにかかっています。私たちが一丸となることで、個々の力が集まり、より大きな成果を生むことができます。そのためには、会員の一人ひとりが積極的に参画することが重要です。時代の変化により価値観も変わってきている中で、私たちは一人ひとりの個性や価値観を尊重し、役職の垣根を超えた意見交換の場を設けることで、当事者意識を醸成し、会員が活動しやすい組織運営を目指していきます。それが私たちの活動に前向きな変化をもたらすと考えます。
【結びに】
私は入会当初、青年会議所活動に参加する理由もわからずに参加していましたが、気がつけば多くの経験をし、信頼できる仲間ができ、活動が楽しくなり、自分の成長を実感できました。青年会議所の活動はやればやるだけ自分に還元されます。
一人ひとりが楽しんで活動していることで、別の会員を巻き込むことができるでしょう。会員が楽しんで活動していることで、藤沢のまちの人達を巻き込むことができるでしょう。
私たちの活動は、仲間と共に本気で取り組むからこそ、最高に楽しく、充実したものになります。そして、その熱意が藤沢のまちに新たな風を吹き込み、未来を切り拓く力になるのです。地域のため、仲間のため、自分のために120%の力でチャレンジしていきます。そこで得た青年会議所での経験が自分たちの成長につながり、それが各々の会社の発展につながり、そして、巡り巡って藤沢のまちに還元されていくのではないでしょうか。
青年の学び舎として得られる無数の機会を大切にし、私たちは史上最高の自分を目指していきます。そして、藤沢青年会議所がリーダーを輩出する学び舎であるという使命を自覚し、会員一人ひとりに、そして藤沢のまちに前向きな変化をもたらすために、理事長の職を邁進することをお誓い申し上げ、2025年度の理事長の所信とさせていただきます。
基本理念
『Step Forward』
~共に成長する機会をつかむ~
地域愛と誇りが育む持続的に発展するまち
利他の精神をもつ未来の担い手
前向きな変化を共に創る
感謝と希望の60周年
個性を尊重し、力強い組織を目指して